Take's Diary Channel

藤子F先生とディズニーと時々ITな一般市民のおぼえがき。書籍紹介多め

【賞賛も批判も】映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 を観て【あるんだよ】

こんにちは。たけちです

昨日、ドラえもん映画の新作を観てきました!

毎年公開日に観ると決めていたんですが今年は予定が重なってしまい断念・・・

本当は初日舞台挨拶に行ければ最高なんですけども

今回の映画は高橋敦史が監督を務め、既存のリメイクではないオリジナル作品となっています。

言いたいことが山ほど出て来たのにその話ができる人がいないのでここに投稿します。伝わらないだろうし完全に映画見終わった後のパッションで書いてるので、文章構成もおかしいただの雑記です。

以下ネタバレを含みます

毎回作品の内容に合わせた作画を行なっているドラえもん映画ですが、今回は線を細く使ってキャラ全体の目を小さく書いている印象でした。中にはジブリに似てるなと思った方もいると思いますが、監督の高橋さんはジブリで働いていた経験もあるためだと思います。また、中心から弧を描いて全体を見せるようなカメラワークや斜め向きのバストアップのカットを使用する等、これまでの映画にない作りになっていたのが印象的でした。カーラやのび太の表情も非常に豊かに描かれていて感情が伝わりやすかったです。

次に音楽ですが、今までの映画とは少し違った印象をけました。というのも、明るめの音楽があまりなく、壮大な音楽や緊迫したBGMを多用していました。冒険している感を出したかったんだと思いました。

ストーリーに関しては旧作ドラえもんを彷彿とさせるような科学ウンチクや時間のトリックが使われていて、ワクワク感の作り方はこれまでのオリジナル作品の中では随一だったのではないでしょうか。パンフレットに記載されていた高橋監督のインタビューでは、ファンが楽しめるように原作初期で使用されていた道具を使用していることや、子供向け作品だからこそ科学の知識を正確に伝えるための努力をされていたと書かれていました。実はこういった科学知識に対する意識は藤子F先生が大切にしていた考えとまったく同じなのです。だからこそ納得できる展開で、引き込まれるような内容だったんだと思います

また、この映画で驚いたことは、その登場人物の少なさです。のび太たち五人、ヒョーガヒョーガ星から来た二人の計七人で基本的なストーリーは進みます。敵に人間の言葉をしゃべるものはおりません。完全にストーリー重視の話だと思いました。

また、今回のイメージボードポスターも一線を画していました。タッチが今までと全然ちがう! 中でも印象的だったのは偽物と思われるドラえもんの登場です。 まぁこれは石でできた偽物なんですが、この石像が10万年前の世界への伏線となっており、冒頭でこれを観てワクワクしなかった人はいないと思います。 ただ、強いて言えば偽物と本物を見分ける時の流れに少し不満がありました。のび太の決断が曖昧すぎたから。。。 ここははっきり「本物はこっちだ」とのび太の名言させるべきだったんじゃないでしょうか? 話の設定や演出、ストーリー構成が良かっただけに、さいごの駆け足感がどうしても気になってしまいました。 あそこまで丁寧に作っていたのだから、もっと慎重に最後を描いて欲しかった・・・

・・・まぁ、それでも面白かったんですけどね笑

個人的に、今回の映画はのび太たちにちゃんと「冒険」させたかったんだと思います。 今までのドラえもん映画は誰かを助ける等、目的依存で動くことが多かったり、ただ行ったことのない星や街に行くことを冒険としていました。 しかし今回はキャラクターひとりひとりがしっかり「冒険」していたように思います。 もちろん2時間以内に収めないといけないからはしょりはしょりだったけど、こんな冒険を彼らはしていたんだってことは伝わったと思います

ご都合主義的な流れも多少ありましたが、今回のドラえもんは個人的にはすごく良かったと思います 良い点悪い点は上記で挙げた通りですが、監督がやりたいことがストーリーとしてちゃんと視聴者に伝わったと思っています

もしかしたら、今までのドラえもんじゃないとか、ジブリっぽいと思う人も少なくないと思います。 しかし、私はそれでもいいと思っています。毎年継続している映画で、なんの挑戦もない無難なものを作っていても意味がありません

みんなが好きなドラえもんを使って、もっと可能性を広げていく

そういう姿勢こそ大切なのではないでしょうか?

今回の興行収入が低いからあの監督はダメだとか、そういうことを言うのはお門違いです それらは挑戦した結果なんですから (ただ、それでも個人的に改善して欲しいところは出てくるし、万人に受け入れられるものなんてそうそうできないのが現実ですが)

個人的にリメイクで一番好きな作品って、鉄人兵団なんですよね もともとあるストーリーの良さを残したまま、ピッポという新しいキャラを登場させたことでしずかとリルルの友情物語の一枚岩でなく、しっかりのび太が持つ優しさや友情にフォーカスできたので。これだって最初やるときは相当怖かったと思います。あの藤子F先生の作った作品にアレンジを加えるなんて言語道断だ。なんて言う人が一定数出てくるはずなのに、そこをあえて挑戦し、あそこまで親しまれる作品に仕上げたのです。 「挑戦」が「進化」を生むんだと思いました。

今回の映画もそういう挑戦があったのではないでしょうか? その結果がどうあれ、僕はまた毎年映画館に足を運ぶんだろうなぁ

P.S 来年の映画は南海大冒険のリメイクという噂だが、どうなんだろう・・・ なんで今南海大冒険なんだ。。。南極→南海って・・・南行きすぎやろっw

というか藤子先生原作の長編がまだ全部リメイクし終わってないのにねじまき以降の映画やるんだと思ってちょっとびっくりしてる

いやでも、もしかしたらまったく別の新作かもしれない・・・まぁ来年の楽しみにしてゆっくり待とう もちろん南海も好きだからいいけど♪