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【映画ドラえもん】映画ドラえもん のび太の宝島初日舞台挨拶に言ってきた 【歴代最高】

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こんにちは。たけちです

先日、ドラえもん映画最新作『映画ドラえもん のび太の宝島』を観てきました!

昨年果たせなかった初日舞台挨拶も無事チケットを取ることができたのでよかったです。
席も真ん中の良さげなところだったのでよく見えました。

今回の映画は今井一監督をはじめ、脚本に世界から猫が消えたならで有名な川村元気さん、主題歌・挿入歌に星野源さん、声優に大泉洋さんや長澤まさみさん(と2年連続でサバンナ高橋さん)など、いつにもまして強力なメンツでの、リメイクではないオリジナル映画となっています。

一言で言うと「大人が楽しめるドラえもんでした。「大人も」かな?「大人でも」とか?

言いたいことが山ほど出て来たのにその話ができる人がいないのでここに投稿します。いつも通りただの雑記です。また、感想は全て個人の一意見でしかありませんので、ご了承ください。

以下ネタバレを含みます。まだ見ていない方は閲覧をお控えください

作画:「のぶ代世代のドラえもんに刺さりつつ新しさも感じられる出来」

今回も前作「南極カチコチ大冒険」と同じで、細く滑らかな線画という印象を受けました。過去と比較するとのぶ代さん時代のドラえもんに近いものがあったと感じる方もいたのではないでしょうか?目の描き方が2005年以前の書き方をベースに現代風に落とし込んだというイメージでしたね。

今回さらに気になったのが、アクションシーンの作画です。ドラえもんのアクションシーンは爆風等のエフェクトで、悪い言い方をすれば「ごまかし」があったように感じていましたが、今作では動きの激しい部分には多線を使用したり、独特なカメラワークがあったりと、色々試しているように感じました。

毎度ですがキャラがめちゃくちゃ動くんですよね。ちょっとしたシーンでも、話をしないキャラでも、個性的に動いている。そういう細かい気配りを感じ、本当にキャラクター一人一人が自分で動いているような印象さえありました。

調べたところ、今作の作画監督亀田 祥倫さんらしいです。この方はモブサイコ100のキャラデザを担当されていた方で、あのハガレンのアクションシーンの作画もなされていたそうです。どうりでアクションがかっこよく動くわけです。

また、今作は海洋冒険がメインなので空と海の色が濃く、雲もはっきりと描かれているように感じました。

音楽:「可もなく不可もなく、でも物語に入り込めるような感じ」

次に音楽ですが、前作とは異なり、冒険感を彷彿とさせる明るめの音が多かったように思います。

感情に合わせて変化する音楽には毎度驚かされます。物語が進んで、迫力のあるシーンに入ると、自然と音楽も迫力のあるものに変わったり、音量が変わったり、私が気づかないところで幾多もの工夫がなされていたのだと思います。

そういったこともあり、今作の物語に集中できたのは音楽の力も大きいと言えるのではないでしょうか?(と言うか毎回そうだと思います。いつかちゃんと音楽を勉強して語れるようになりたいですね)

ストーリー:「子供は映画でワクワク楽しむ。大人はワンワン泣く」

他の方の評価は見ずにこの記事を書くと決めているので、見当違いなことを言うかもしれませんが、私は今作のストーリーをわさドラオリジナル映画作品の中でもトップクラスだと感じました。これは個人が持つドラえもんという作品に求めるもの」によって印象値が変わると思っています。

例えば、「宇宙英雄記」みたいな子供っぽさを求める人には、ある意味受け入れがたい作品かもしれません。

と言うのも、今作の映画ドラえもんドラえもんが脇役として描かれているからです。今作、重要なシーンで秘密道具による解決はそんなにありませんでした。これは狙ってやってると感じます。

のび太をはじめ、フロッグやセーラも、自分の意思で強く動いています。子供が自分の意思を示す、ちょっと大人に近づいていると感じさせるシーンがストーリー中に散りばめられていたように感じます。

  • ノビタオーラ号の自動操縦が効かなくなった時にみんなの力を合わせて帆船を動かすシーン
  • 父親に真っ向からメカニックの力で立ち向かうフロッグ

  • 自己犠牲の精神でみんなを守るスネ夫ジャイアン

そして物語の終盤にシルバーにのび太が言う

大人は絶対に間違わないの!?僕たちの言ってることはそんなに間違っているの!?

これにはハッとさせられました。というか、これが言いたかったことの全てだと思うレベル。

大人になった自分は、子供が言う言葉をないがしろにしていないか?本当に理解しようとしているのか?子供だって一生懸命考えて動いてる。大人にそれを頭ごなしに否定する権利なんてない。

そして最後にフロッグが父を超えて地球のエネルギーを元に返すことに成功します。

この時の演出には脱帽しました。ぜひ劇場で見て欲しいです。

日舞台挨拶の感想

そして初日舞台挨拶に言ってきました。実は初めての経験なのでドキドキしましたが、予想以上に楽しかったです。

参加者にレギュラー声優さんがいないなぁと残念に思っていましたが、かわりにのび太ドラえもん・しずかちゃん・ジャイアンスネ夫がきてくれて、タップリトークしてくれました。はい、そういうことだったみたいです。笑

いらっしゃったのは監督の今井一暁さん、長澤まさみさん、サバンナ高橋さんと、先に挙げた5人です。特にスネ夫がキレッキレですごかった

長澤まさみさんが「将来なりたかったもの」を聞かれ「パティシエ」と答えた時には「長澤さんがデザートだもんね」と言って会場をざわつかせ、適所適所に鋭いツッコミをいれて、と、スネ夫というより関智か。。。いえ、なんでもありません。スネ夫君の鋭いツッコミが冴え渡りました。

まとめ

自分の中では「ドラえもん のび太の宝島」は新映画ドラえもんのオリジナル脚本の中でもトップクラスの面白さでした。

登場人物がみんな生き生き動いているし、その人たちがみんな自分の信念に従って行動しているのが伝わってきました。
作品をたくさん見ていると「ご都合主義」で行動しているキャラがいて、それに気づくとちょっと萎えゃうんですよね。今作はそういったことが一切なかった。これは素晴らしいことだと思います。

ただこれは自分が大人になってしまったからそう思うのかもしれないし、それこそドラえもんが道具を出して敵をやっつける!みたいな情報量が少な目の展開が好きな人には違って見えるかもしれません。この辺は個人の価値観によるところですね(適当)

そしてそして、今作、まさかのOPなしでしたね。毎回の流れを崩してくる展開、というか、本編が今までと比較して眺めだったために仕方なく削られてしまったのかもしれません。スタッフのみぞ知る、というところではありますね。

来年の映画はオリジナル作品?

さて、毎度恒例の映画鑑賞後に放送されるドラえもんの次回作のヒント映像ですが、今回は謎のコインと月?おもちゃ?のような映像が流れていましたね。

リメイク作品と仮定すると近いのはブリキのラビリンスでしょうが、そんな感じでもなかったので、次回もオリジナル作品であると判断しても良いかもしれません。

月でうさぎがおもちをつくシーンがあったり、十五夜を連想させる映像が垣間見えたので、秋ごろのお話なんですかね? 映画ドラえもんは基本的に夏休みのお話なので、秋のお話というのは新鮮かもしれません。

さてさて、いったいどうなることか・・・来年も楽しみにしていきましょう